東京石桜同窓会 会長挨拶

東京石桜同窓会会員の皆様におかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。また、平素は当会の運営に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

令和となって初の新年を迎えた本年(令和2年)は、残念ながら新型コロナウイルス感染症という新たな脅威にさらされるなかでスタートを切りました。その後、感染が世界に広がり、未曽有のパンデミックに陥ったのは皆さま周知の通りであります。かつて経験したことがない不自由な生活を強いられ、感染第2波の懸念も指摘されるなかで、学校教育や同窓会活動についてもコロナとの共存を念頭に新たな体系を構築せざるを得ない状況に入ったと言えるでしょう。

そこで、こうした実情を踏まえ当会も定例の理事会などはもとより、会員が一堂に会する「総会・集いの会」につきましては、安全の確保を最優先に慎重に開催の可否を判断していく所存です。ワクチンが一般に広く行き届くなど感染抑制に向けた医療体制が確立されるまでは、大勢が集まる会合の開催は事実上、困難との考えをしております。

 思えばこのような苦難に立ち向かい、自らの力で果敢に未来を切り拓くのが、私たちの心の拠りどころである石桜精神にほかなりません。世代を超えて同窓生間の絆を強固にし、母校が貫いてきた質実剛健の教育を一致結束して支えていく必要性が高まっているとも受け止めています。

 今、コロナ禍を背景に社会のあらゆる領域で仕組みを根底から見直す取り組みが始まっています。当会もこれを機に皆さまの意見を伺いつつ、情報機器の活用による合理的・効率的な組織運営の検討、ホームページを通じた情報発信の一層の強化など、未来志向の同窓会の姿を探っていきますので、引き続き皆さまの協力とご理解、同窓会活動への積極的な参加をよろしくお願い申し上げます。

 尚、令和2年3月に母校を卒業した当会新会員は20数名を数えます。若き新会員にとっては嵐のなかでの船出という格好になりましたが、何とかこの危機を乗り切って頂きたいと念願しております。

これからの季節は熱中症の危険にもさらされます。会員の皆さまにおかれましては、健康にくれぐれも留意され、再会のときまでお待ちいただければと存じます。

令和2年6月

東京石桜同窓会

会長 前関邦明