東京石桜同窓会 会長挨拶を更新しました

 

 東京石桜同窓会会員の皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 令和5年を振り返ると石桜同窓会の設立90周年、東京石桜同窓会の再発足40周年と祝賀ムードにあふれた節目の年となり、記念式典なども開かれ大いに盛り上がりました。また、令和8年には母校が創立100周年という大きな節目を迎え、長きにわたり多彩な人材を輩出してきた母校のますますの発展が期待されます。 

さて、東京石桜同窓会は会則2条で「本会は会員相互の情報交換及び親睦を図り、交誼を厚くし、母校の繁栄に寄与することを目的とする」と明示しております。そうした明確な目的もあって、本会の所属有効名簿会員は約240名(R5年10月現在)を数え、その世代も昭和10年卒(旧制10回生)から令和5年卒(新制75回生)までと幅広く、伝統校ならではの層の厚さが見てとれます。先輩と後輩を縦糸とすれば、同期生が横糸となり、石桜精神という共通の精神的支柱によって醸成された結束力は、社会に有益な伝統校集団として対外的な力を存分に発揮し、今後も社会発展に寄与していくことは間違いありません。このことが母校の新たな活気ある100年を後押しする力になるものとも確信しております。

 母校は今や県内唯一の男子校であり、文武両道と個性・独自性を尊重する校風により、戦前から実業、医療、芸術などと各界に多彩な人材を輩出してきたのは冒頭に申した通りであります。この豊富で多様な人材によって形づくられた同窓組織の有益性は、社会に出て人生を自ら切り開いていかなければならない厳しい局面に立って、初めて感じるものではないでしょうか。このため会員同士のコミュニケーションをさらに深め、仲間として相互に協力しながら人生を謳歌していけるように同窓会の機能、役割にさらに磨きをかけるべく努力していく所存です。併せて会員の皆様にも本会への一層のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げるしだいです。

 世界は今、かつてない気候変動に見舞われるとともに国家や宗教、人種間の対立が激化し、人類は有史以来の未曽有の危機に直面しているといっても過言ではありません。せめて世代を超えた同窓生の集いの場が、人生のひと時のやすらぎの場となればと願っております。 

          令和6年5月  会長 前関邦明 【新制23回生・昭和46年卒】