オスバチは交尾のために空中に集まり、飛んできた女王蜂と交尾すると見られている。

  西洋ミツバチのオスの集合現場は平成元年6月、玉川大学(東京都)ミツバチ科学所が発見したが、
  日本ハチミツはどんな場所に集まるかわかっていなかった。
 
  実験に立ち会った岩手大学の鈴木幸一助教授(応用昆虫学は「オスバチの集合場所が確認できると、
  さまざまなハチを交配させることが可能 。養蜂(ようほう)産業には重要な発見だ」と話している。

  認作業は、釣り糸に結わえつけ女王峰とハエ取り紙を、ヘリウムガスを詰めた風船で上げる方法で行った。
  作業は同日午後1時から「みつばちの会」の会員8人、
  岩手大からの立ち会い4人で始めた。

  同稲荷の境内のケヤキの木の上空約50mに、ハチらしい昆虫が飛んでいるのを確認、
  女王蜂を上げるとハチの群れが周りにできた。
  風船をおろしてハエ取り紙を認したところ、日本ミツパチのオスが3匹、西洋ミツバチのオスが2匹ついていた。

  もう1度、同様の実験を繰り返したところ、今度は、10数匹の日本ミツパチが付着
  日本ミツパチのオスの集合であることがわかった。
 
  玉川大学ミツバチ科学研究所の吉田忠晴助教授は、
  「西洋ミツパチのオスの場合は、木に囲まれたくぼ地で地上1、2mに集まる。
  ケヤキの木の上というのはちょっとイメージがわかない。
  西洋ミツパテとは違うのか、今後調べてみたい」と話している。


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