野球部の甲子園出場に関しては、後日談も豊富である。大宮市在住のある画家から、 油絵「花と少女」や色紙を贈られたのもその一つだった。 フジバヤシ・サイカンというこの画家は高校野球の熱烈なファンで、毎年心を打たれた出場校に作品を寄贈することにしているのだった。 画伯からの手紙に、つぎのようなくだりがある。 「(前略) 岩手高校には立派な品格がありましたので動かされました。 (中略)勝つ負けるは別です。甲子園へ出てくるもの23、ことごとく 紙一重のちがいです。 運不運によってキマル勝負です。勝っても負けても同じことです。 人間のイノチの光りあるのみです。 岩手、熊本、新庄、芦別、四日市などなら、ボク一生ついてゆかれると思う 学校です。校風です。(後略)」 サイカン画伯から贈られた油絵「花と少女」はいまも校長室の壁を飾り、 岩高チームの活躍を思い起こすよすがになっている。 |
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