編集後記 |
此々に集いし130の若人、喜びあり、悲しみあり、人それぞれの生き方があろうが、 |
社会の一線にたつときも、あるいわ人生の中半終え皺よる顔に老眼鏡の光る時も、 |
どうかこの冊子 |
をひもとくことを忘れないでください。時々でよいから・‥‥ |
「ああ、おれにもこんな時代があったのか」と忘却の彼方を手探りで求め、旧き友の面影、 |
盛岡の北に存した母校を思い出してください。 |
このアルバムに対して皆一人一人異なった受け取り方するかもしれない。 |
ある人は単なる思い出として又ある人はもっと積極的な意味を、例えば人生に打ち負かされ |
生きる望みを失ったとき、純で希望に満ちた高校生活を思い出し、生きがいを与えてくれる |
ものとしてこのアルバムを開くに違いない。 |
だがあまりにも積極的な価値を見出さんがための、ともすれば打算的になりがちな自己と |
高校時代の理想をと目指した自己の矛盾に恐れをなし、このアルバムを開くのに |
疎くなってはならない。 |
単なる思いで、紫色の薄いブェールに包まれた美化された思いでの集大成として |
このアルバムを見てもらえば、それで我々編集委員は満足なのです。 |